はじめに
はじめまして。
このブログ「care bridge-log」は、現場で培ってきた技術や判断を言語化し、自身の備忘録、そして次の世代の誰かへ繋げていくための場所として立ち上げました。
少しだけ、自分の原点について書いておきます。
私の実家は、自動車整備業と軽運送業を営んでいました。経営状態は私が生まれる頃には厳しくなっており、やがて倒産・廃業となりました。
生活は決して楽ではなく、いわゆる“貧しい”状態だったと思います。
その後、父は持っていた技術をもとに、電気温水器のメンテナンス業と、酸素系洗剤「サンソリキ」の販売で家計を立て直していきました。
家族もそれを支える形で、それぞれが役割を持って動いていました。
年の離れた姉や兄は元の家業の頃から、私自身も時期は違えど、自然とその中に入っていました。
当時は「ヤングケアラー」という言葉もなく、特別なことだとは思っていませんでした。
それが当たり前の環境でした。
ただ、振り返ってみると、その中で身についたものがあります。
道具の扱い方、作業の段取り、現場での動き方。
そして何より、「違和感に気づく感覚」です。
当時は意味も分からずやっていたことが、
今の仕事に繋がっていると感じています。
経験が繋がった瞬間
その後、一般企業に就職し、設備や機械に関わる仕事に就きました。
そこで気づいたことがあります。
「自分は、現場の違和感に気づける」ということです。
設備の運転状態を確認したり、トラブル対応にあたる中で、自然と“おかしい”と感じることがあります。
そしてその違和感をもとに、計測方法や確認手順を組み立て、一連の対処を行います。
それは特別な才能ではなく、
これまでの経験の中で、知らないうちに身についていたものでした。
技術としての実感
現場では、
・音の違い
・触った時の感覚
・設備のちょっとした変化
こういった情報から判断を行います。
そしてその判断は、理屈だけではなく、経験と結びついていることが多いと感じています。
いわゆる「感覚」と呼ばれるものですが、これは経験の積み重ねによって形成されるものであり、再現性のある技術の一部だと考えています。
これまで自分が積み重ねてきたものが、
確かに“技術”として活きていると実感しています。
現場で感じている違和感
一方で、現場ではこういった技術が
「見て覚えろ」
「やっていれば分かる」
という形で扱われることも多く、うまく伝わっていない場面もあると感じています。
また、トラブル対応の現場では、設備の責任者や関係者の焦りが、
そのまま対応者へのプレッシャーとして伝わってくる場面も少なくありません。
現場では、技術よりも先に“圧”が来ることがあります。
そのような状況の中で判断を行うには、
周囲の空気に流されず、自分の判断軸を保つことが重要になります。
それが時には「頑固」と見られることもありますが、
正しい判断を守るためには必要なことだと考えています。
これからの技術継承
これからの時代、AIやデータの活用が進み、
解析や知識の部分は誰でも扱えるようになっていくと思います。
しかし、
「違和感に気づく力」
「現場で判断する力」
「圧の中でも判断軸を保つ力」
こういった部分は、簡単に置き換えられるものではありません。
だからこそ重要になるのは、
経験や感覚を言語化すること
判断のプロセスを残すこと
だと考えています。
このブログでやること
このブログでは、主に以下の内容を記録していきます。
・トラブル事例とその原因
・現場での判断プロセス
・設備や機器の基礎知識
・実務で役立つノウハウ
・トラブル対応時の現場のプレッシャーと、その中での判断
単なる結果だけではなく、
「なぜそう判断したのか」という部分まで書いていきます。
最後に
振り返ると、これまでの経験は決して無駄ではなく、
今の自分の技術にしっかりと繋がっていました。
だからこそ、それを自分の中だけで終わらせるのではなく、
次に繋げていきたいと思っています。
このブログが、誰かの現場での気づきや判断の助けになれば嬉しいですし、
その積み重ねが、技術を次に繋ぐ一つのきっかけになればと思っています。

コメント